1.加齢による身長の縮み
年齢を重ね、身長が少しずつ縮むことは自然な現象です。 一般的には、40歳を過ぎた頃から少しずつ身長が低くなり、特に50代以降にその傾向が強まります。加齢による身長の縮みに関与する具体的なメカニズムを解説します。
a.椎間板の変化
背骨は複数の椎骨(ついこつ)から構成されており、椎骨と椎骨の間には「椎間板」という軟骨が存在します。この椎間板は水分を多く含み、背骨のクッションのような役割を果たしています。しかし、年齢を重ねて、椎間板は水分が減少し、柔軟性が低下します。 その結果、椎間板が徐々に小さくなり、背骨全体の高さが減少します。 これが、加齢によって身長が縮む原因となります。
b.骨密度の低下(骨粗鬆症)
骨粗鬆症は、骨の密度が低下する病気です。 特に閉経後の女性に多く見られますが、男性にも影響を受けることがあります。 骨の密度が低下すると、骨が圧縮されやすくなり、しりもちを衝いたときに背骨に衝撃が加わり背骨の骨折を伴うことがあります(圧迫骨折といいます)。圧迫骨折を起こすと、背骨が曲がりやすくなり、これも背が縮む原因の一つです。背中が丸くなる「円背(えんぱい)」と呼ばれるの変化も、骨粗鬆症による身長の縮みと関係があります。
c.筋肉と姿勢の影響
加齢とともに筋肉量も減りやすく、特に背筋や腹筋が姿勢に影響を与えます。 筋肉が弱くなると背骨を支える力が弱まり、姿勢が悪くなります。 これにより、猫背や前かがみの姿勢なりやすくなり、見た目の身長が縮む原因となります。
2.生活習慣による身長の縮み
生活習慣も、長期的には長時間に影響を与える可能性があります。
a.姿勢の悪さ
日常的に悪い姿勢を続けると、背骨に負担がかかり、椎間板や筋肉にストレスを与えます。例えば、デスクワークで長時間かがみ姿勢になるや、スマートフォンを頻繁に使う際の「スマホ首」などこのような姿勢を続けると、筋肉のバランスが崩れ、最終的には身長が縮むことに繋がる可能性があります。
b.運動不足
適度な運動は、骨や筋肉の健康を維持するために非常に重要です。 運動不足になると、筋肉が弱まり、姿勢が良くなりやすいだけでなく、骨の筋力も低下しやすくなります。体重をかける運動(ウォーキング、ランニング、ジャンプなど)は骨密度をあげるのに効果的です。運動不足によって骨密度が低下すると、将来的に身長が縮むリスクが生じます。
c.栄養不足
骨や筋肉の健康のためには、バランスの取れた栄養摂取が必須ではありません。 特にカルシウムやビタミンDは骨の健康に重要で、これらが不足すると骨密度が下がりやすくなります。タンパク質は筋肉の維持に必要です。 なんとなく栄養が偏った食生活を続けると、骨や筋肉が弱くなり、身長が縮む可能性が高くなります。
3.病気やケガによる身長の縮み
特定の病気やケガも、身長が縮む原因となる場合がございます。
a.骨粗鬆症
骨粗鬆症は先述の通り、骨密度が低下することで脊椎が圧縮され、身長が縮む原因になります。 特に圧迫骨折が起こると、さらに大幅な身長の減少が見られることがあります。
b.椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、椎間板が注目して神経を圧迫する状態です。この状態と、椎間板がさらに薄くなるあり、結果として長くなることがございます。多くの場合、早期の治療が必要です。
4.予防と対策
身長が縮むのを完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、以下の方法で進行を遅らせることができます。
a.適度な運動
ウォーキングやストレッチ、筋トレなどの運動は、筋肉を強化し、骨密度を維持するのに役立ちます。特に、ヨガやピラティスなどは姿勢の改善にも効果的です。
b.バランスの取れた食事
カルシウムやビタミンDを含む食品を積極的に摂取し、骨の健康を維持しましょう。また、タンパク質もしっかり摂ることで、筋肉の維持に役立ちます。
c.定期的な健康チェック
骨密度や姿勢を定期的にチェックすることも、初期に問題を発見し対処する骨のためには重要です。 特に粗鬆症のリスクが高い人は、医師の指導のもとで適切な治療を受けることが大切です。推奨されます。
結論
身長が縮む原因は加齢、生活習慣、病気やケガに関連していますが、適切なケアや予防策を時間をかけて行うことで、進行を遅らせることができます。
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